「農民」記事データベース20151116-1190-08

全国の仲間のご支援ありがとう

台風15号被害うけた「薩摩路」桜山店
(鹿児島県農民連直売所)


“地域の直売所”守りたい

再建できるめど立つ

 農民連本部に寄せられた災害カンパから、8月の台風15号で被害にあった鹿児島県南さつま農民組合に、お見舞金を送りました。そのお礼と近況が届きましたので、紹介します。

 鹿児島県南さつま農民組合の直売所「薩摩路」桜山店が今年8月25日、台風15号の直撃を受け、大きな被害を受けました。

 店舗のプレハブの土台は浮き上がり、窓ガラスが割れ、屋根は半分飛ばされました。壊れた屋根は国道を横切り、200メートルほど先の田んぼまで飛ばされていました。幸いにしてその田んぼは早期米を作っていて、台風前に刈り取られており、ご近所に迷惑をかけることもなく、胸をなでおろしたところです。

 生産者も少し離れた別府店まで運んで出荷するしかない状態となり、地域の方々も、片づけをしていると「店はいつからですか?」と、待ちきれない様子で再開を待ってくれています。

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被災した「薩摩路」のプレハブ店舗

 カンパも引き続き

 とりあえず残った半分のプレハブを活用して、11月9日から、花と野菜を販売することにしました。店舗は保険が適用され、なんとか再建できるめどが立ちましたが、建設申請などであと50万円ほどかかり、引き続きカンパを訴えています。

 農民連産直の店「薩摩路」は、亡くなった南さつま農民組合の元会長の下屋一美さんや、療養中の会員の牧信利さんらの熱い思いでできあがり、「この火を消してはいけない」と、大切に守ってきました。地域になくてはならない、必要とされている「薩摩路」だと思っています。困難なことはたくさんありますが、「なんとかこの災禍を切り抜けて、がんばろうね」と、みんなで励まし合っているところです。

 ご協力くださった全国の皆さんに、心から感謝申し上げます。

(鹿児島・農民連産直の店「薩摩路」 松山文子)

(新聞「農民」2015.11.16付)
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2015年11月

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