第44回東京都農業祭ひらく
都会に農業・農地が必要
消費者にすばらしさアピール
JA東京中央会などが事務局を務める東京都農業祭実行委員会は11月2、3の両日、東京都渋谷区の明治神宮宝物殿広場で第44回東京都農業祭を開き、多くの都民が来場しました。
開催の目的について、JA東京中央会営農農政部の島田幸雄部長は、「今年4月に都市農業基本法が成立し、来年春までに基本計画を策定するためにも、私たちは、都市農業の多目的機能などをアピールしながら、東京にも農業・農地は必要だと消費者に理解してもらうことが大事だと考えています。今回の農業祭を、農家と消費者が一緒に考える機会にしたい」と語っていました。
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多くの来場者でにぎわった東京都農業祭=11月3日 |
2日間を通して、来場者は、都内農畜産物の即売や無料配布、江戸東京野菜の展示などを楽しんでいました。
ステージイベントでは、JA女性部や青年部による踊り、小学生による太鼓演奏などがあり、聴衆も一体感を味わっていました。また、ひよこふれあいコーナー、木工細工、宝船の宝分けなどで、農家との交流も堪能していました。
子どもと参加していた板橋区に住む本多万美子さん(31)は、「とれたての野菜に触れたり、搾りたての牛乳を飲んだりと、子どもにとってもいい経験になったと思います。国産の野菜は安心して食べられます。東京でも農家にがんばってもらいたい」とエールを送っていました。
(新聞「農民」2015.11.16付)
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