「農民」記事データベース20151109-1189-07

鬼怒川決壊で大被害
常総市(茨城)はいま

関連/温かいごはん食べて!
  /引き続き募金と支援米よびかけ


 2カ月へても復旧すすまず

 9月10日の鬼怒川決壊で大きな被害を受けた茨城県常総市。決壊後、2カ月近くたってもいまだに片付けの終わっていない家屋が目立ちます。まだ多くの人が避難所や自分の子どもや親類の家に身を寄せています。

 市内三坂町近辺は鬼怒川が決壊したために広範囲で刈り取る前の田んぼが土砂に埋もれ、U字溝などが流れこんだまま手つかずで残されています。被災した人たちが災害前の生活を取り戻すにはまだ多くの時間と支援が必要です。


温かいごはん食べて!

千葉・香取の高橋さん 米5俵届ける

 10月26日、千葉県香取市の高橋清行さんが、茨城県西農民センターで支援米を募っていることを知り、お米5俵を持って駆け付けてくれました。

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支援米を届けてくれた高橋さん(右)。左は茨城県西農民センターの飯田和夫会長

 高橋さんは阪神大震災や伊豆大島の災害にもお米を支援物資として届けています。阪神大震災のときは、避難している人たちの「お米が欲しい」「温かい食事を摂りたい」「温かいごはんが食べたい」などの声とは裏腹に、菓子パンなどが山積みになっている光景を目の当たりにしました。

 今回も阪神大震災の経験から、常総市の被災者も温かい食事が必要だと考え、お米を届けることにしたそうです。

 今回も被災地にすぐに駆けつけたいと思いながらも、自分自身も息子の正太さんとともに水田を耕作しているそうで、「6・2ヘクタールの稲刈りが終わったのでやっと来ることができた。今後もできることがあれば手助けしたい」と話していました。


引き続き募金と支援米よびかけ

県西農民センター

 農民センターでは現在も引き続き募金と支援米を呼びかけており、今までに届いた米は1600キロを超えました。玄米はすぐに精米し、被害を受けた常総市の農家などを中心に、被災者に順に届けています。
(茨城県西農民センター 初見安男)

(新聞「農民」2015.11.9付)
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2015年11月

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