「農民」記事データベース20151102-1188-10

旬の味


 米や果物の収穫も概ね終了し、まもなく晩秋を迎え、紅葉に彩られた山々から初冠雪の便りも聞こえる季節となりました。今年は少雨と猛暑、長雨や日照不足による作物の生育不良、台風の豪雨による農作物の冠水・流失被害などで大幅な減収だった地域が多くあり、農家にとって厳しい1年だったと思います▼TPPの「大筋合意」で、日本はかつてない高い水準で農産物市場の開放に応じることになります。国益を最大限に守り、国会決議を守るとしたこれまでの約束はどこへやら。国民をだまし、推進のため日本農業と経済主権をアメリカに売り渡す政府の対応を絶対許すわけにはいきません▼TPPは単なる経済連携協定ではなく、農林水産業はもちろん、医薬品、保険、知的財産権など日本人が培ってきたものが崩壊する協定です。生活のあらゆる分野で暮らしを一変させるものです。交渉の全容を明らかにさせ、国会批准を許さないための国民的運動を展開しましょう。次代を担う子どもたちのためにも。

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(新聞「農民」2015.11.2付)
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2015年11月

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