茨城農民連が支援作業
住宅・農地の復旧に人手必要
茨城豪雨被害
茨城県常総市などの水害は激甚災害指定を受けましたが、これによって補てんされるのは基盤整備などの公共事業だけであり、私有物の復旧に対する補助は今後の課題です。いずれにしても復旧作業はボランティアなどの力をかりながら、自分たちでやるしかありません。
茨城県西農民センターの会員のうち床上浸水した家は7軒でした。水を吸って重くなった畳や、床をはがして泥を運びだし、水を吸った壁の断熱材を取り出すなどの作業が必要です。茨城農民連では、住宅の復旧作業に次いで、ほ場の復旧作業にとりかかっています。
10月7日には、鬼怒川の河川敷のハウスでニラを作っている植木章さん(筑西市)のほ場の復旧を手伝いました。押し寄せた川の水を最初に受け止めたハウスは、つぶれて土砂に埋まっていました。家族だけで復旧しなければならないと考えたら、気が遠くなってしまいそうです。それをみんなで掘り出して、ばらして、抜いて、次々に片づけていきました。曲がってしまったバイプを撤去し、からみついた稲わらを取り除きました。
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ハウスの復旧作業もたいへんです |
植木さんは、「いやあ、ここまでやってもらえれば、あとはなんとかなるよ」と、一安心した様子でした。
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家の中まで入り込んだ泥水 |
(茨城農民連 村田深)
(新聞「農民」2015.10.19付)
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