「農民」記事データベース20151019-1186-03

TPP

「大筋合意」に激しい怒り

官邸前行動
“最後までたたかい抜く”

関連/TPP調印中止せよ!! 安倍政権を打倒しよう


 TPP閣僚会合での“大筋合意”を受けて、「STOP TPP!!官邸前アクション実行委員会」は10月6日、官邸前で行動に取り組み、約400人が集まりました。

 閣僚会合が開かれたアメリカ・アトランタから前日に帰国したばかりのPARC(アジア太平洋資料センター)、内田聖子事務局長が報告。当初から、“合意ありき”で会合に臨み、譲歩を重ねた日本政府を批判し、「今回は大筋合意であって、最終合意ではない。これから各国での手続きが待っている」と述べ、さらなる運動の高揚を呼びかけました。

 農民連の笹渡義夫副会長もマイクを握り、農業の分野では、重要5品目すべてを投げ捨てただけでなく、パイン、こんにゃく、水産・林産品などほとんど投げ捨てた甘利経済再生相を批判。「協定の中身を明らかにし、安倍政権を包囲する運動と合流し、退陣に追い込むまで最後までたたかう」と決意を述べました。

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「TPP合意は許されない」と声をあげる参加者

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、「国民皆保険制度を守った」「混合診療の全面解禁をさせない」という政府に対し、「まやかし、でたらめだ」と批判。「アメリカ製薬資本は日本の医療保険財政を食いものにしようとしている」とねらいを暴露し、「患者のくらし、権利を守るまで最後までたたかい抜く」と訴えました。

 ほかに参加者から「子どもたちに安全なものを食べさせたい」「TPPで中山間地が崩壊してしまう」などの声が出されました。

 政党からは、日本共産党の紙智子、小池晃両参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員があいさつしました。


TPP調印中止せよ!!
安倍政権を打倒しよう

青森県実行委が街頭宣伝

 TPP「大筋合意」が発表された10月6日、青森市内で街頭宣伝を行い、「TPP撤退、調印中止を求めて、さらに世論を強めよう」と訴えました。

 TPP反対青森県実行委員会(県労連、県農民連、県保険医協会、県民医連など13団体)の今正則代表は、2012年の総選挙で当選した自民党議員の7割、205人が「TPP反対」を公約し、政権復帰した安倍政権が、公約も国会決議も投げ捨て「大筋合意」したことを強く批判。「国民の8割が説明不十分と言っている戦争法廃止のたたかいと連携して安倍政権を倒そう」と呼びかけました。

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街頭でTPPからの撤退を呼びかけました

 街頭宣伝には9人が参加。国益を売り渡す「大筋合意」の内容と「TPP断固反対」で当選した県選出自民党国会議員に「この人たちに沈黙は許されない!」と書いたビラを30分で200枚手渡しました。

(青森県農民連 須藤宏)

(新聞「農民」2015.10.19付)
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2015年10月

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