「農民」記事データベース20151012-1185-09

関東・東北豪雨被害
茨城農民連が国・県に要請

収穫直後の米が全滅
農業施策・機械の復旧


雪害対策なみの支援を

 9月10日に東北・関東地方を襲った豪雨で、14日の現地調査(茨城県常総市、9月28日付本紙既報)にもとづいて茨城農民連は、16日に共産党茨城県委員会の省庁交渉に同席し、農水省などに被害実態を伝え、対策を求めました。

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県に水害対策を求める茨城農民連

 「昨年の雪害対策並みの措置を」との要求に対して農水省は、「雪害のときには、これまでにない天災であり、広域被害で、国民の食料供給に影響がある規模だとの認識で思い切った措置をした」と述べました。

 私たちは、「被害金額は当時よりも少ないかもしれないが、農業経営の危機は格段に進行しているなかでの被害であり、購入したばかりの農機具や収穫直後の玄米の全滅は精神的打撃も大きい。行政が思い切った救済策をとらなければ地域の農業は守れない」と訴えました。農水省も「対策を検討する」と応じました。

 17日には茨城県庁に要望書を送り、18日に県庁との交渉を行いました。この日は、課長はそろって現地調査へ出ていて留守でしたが、技術・担い手支援室の丹治功室長ら4人が対応しました。

 丹治氏は、つくば市での竜巻被害のときにも被災した農業施設に補てんした例をあげ、「収穫後の米の損害補てんについても検討したい」と答えました。

 後日、橋本昌茨城県知事が国に対して、私たちの要望書と同様に「収穫後の米」や「農業用施設・機械などの復旧」などに特段の措置をとることを求めたことがわかりました。

(茨城農民連 村田深)

(新聞「農民」2015.10.12付)
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2015年10月

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