「農民」記事データベース20151005-1184-08

この人

伝統工芸資料館から農業へ
府金統子さん(28)=奈良・明日香


地域の人々とつながり
農業を一緒に続けたい

 京都府八幡市出身の府金統子さん(28)。7月中旬から奈良県明日香村にある森本吉秀さん(奈良県農民連会長)の農業法人で就農しました。

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トウモロコシのネットをはる府金さん

 ふるさとを離れ、伝統工芸の資料館で働いていた府金さん。「そろそろ地元に帰りたい」との思いを持っていたところ、森本さんが「しんぶん赤旗」に寄稿していた連載を読みました。地元の隣の奈良県だったこともあり、「アルバイトや研修先を紹介してもらえませんか」と連絡しました。

 「10代のころから農業に興味はあったのですが、『大変そう、難しそう』という印象が先に立ち、行動にまで至りませんでした。前の職場を辞めるに当たり、『今なら農業に挑戦できるかも』と、思い切って連絡してみました」

 今は農業法人から畑を借りて専業農家としてがんばっています。自分の畑で生産するカボチャやトウモロコシなどの出荷作業に大忙しの立派な「農業女子」です。「仕事は思っていたよりも苦になりません。もともと手を動かすことは好きでしたし、違和感なくできています」と語ります。

 「実際に農業にふれてみて、計画性の大切さとか、一人でできることが限られていることなどを実感しています。このまま農業に関わり続けていきたいし、地域の人のつながりの中に入り、一緒にやっていきたいです」と意欲的です。

(新聞「農民」2015.10.5付)
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2015年10月

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