女性部恒例の
梅加工
茨城 常陸野農民センター・産直センター
カリカリ漬け
ほっこり煮
できました
茨城県の常陸野農民センターと産直センターの女性部が合同で、6月15日から17日までの3日間、毎年恒例の梅加工を石岡市で行いました。作ったのは「カリカリ漬け」、「ほっこり煮」の2種類です。
材料の梅は毎年、会員の坂本忠弘さん(石岡市)が提供してくださいます。
一番大変なのは、坂本さん(実は大工さんでもあるのです)お手製の梅割り機で梅を割って種を取る作業です。木製の梅割り機が出す音と生梅が割れるにおいが部屋中に充満し、さながら加工工房のようになります。
赤ジソと砂糖で漬けたカリカリ漬けは女性部自慢のレシピで、「作業はちょっと大変だけど、パートの人たちが毎年楽しみにしてるからやめられないの(笑い)」「暑い時期のお茶うけに、あの食感とシソの風味が最高」とのことです。
シロップまでおいしいほっこり煮(砂糖煮)も作り、今年も無事に終了しました。
いつも忙しい農家の女性たちですが、これからも季節を感じられる行事を続けていきたいです。
(茨城・常陸野農民センター 荻谷祥子)
《カリカリ梅》
※金物(包丁、ザル、ボウルなど)は使わないこと。
材料 青梅・1.5キロ、焼酎・400cc、砂糖・0.8〜1キロ、塩・180グラム、赤じそ・300〜500グラム、酢・50cc
(1)梅を洗って、ヘソを取り、塩水に一昼夜漬ける。
(2)かまぼこ板などを使ってへそを上にしてはさんで実を割り、種を取る。
(3)洗って水切りし、容器に入れ、焼酎をふりかけて密閉。一日おく。
(4)赤じそを塩少々(分量外)でもみ、あくを抜く。
(5)容器に砂糖、梅、しそを交互に入れ、最後に砂糖が上になるようにして、酢をふりかけ、冷蔵庫に保管。10日くらいで完成。数カ月おくとよく味がしみる。時々混ぜると色ムラなく仕上がる。
《梅のほっこり煮》
材料 青梅・1キロ、砂糖・1キロ
(1)梅を洗って、ヘソを取り、10日間以上冷凍する。
(2)梅が半解凍の状態で、竹串などで種に届くまでしっかり穴をあける。穴はたくさん開けること。
(3)容器に梅と砂糖を交互に入れ、冷蔵庫で20日間ほど漬ける。
(4)鍋に移し、弱火でふっくらと煮る。プツプツと泡がたったら火をとめ、冷やして完成。保存は必ず冷蔵庫で。シロップでゼリーなどをつくるとおいしい。
《梅ジュース》
材料 青梅・1キロ、砂糖・750グラム、酢・900cc
(1)梅を洗って、ヘソを取り、冷凍する。
(2)冷凍した梅、砂糖、酢をビンなどに入れる。
(3)15日ほどで完成。5倍くらいに薄めて飲む。
〈共通の注意事項〉
・保存の際、空気に触れているところから白カビが出やすい。清潔な道具・容器を使うこと。
・「カリカリ梅」「ほっこり煮」の保存には、ジップロックがおすすめ。空気に触れているところから白カビが出やすいので、空気をしっかり抜くこと。
(新聞「農民」2015.7.27付)
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