「農民」記事データベース20150720-1174-01

福島県農民連
沖縄連帯ツアー

辺野古に基地作らせない


沖縄も(基地建設)福島も(原発再稼働)
屈しない

 権力が威嚇する異常な光景が…

 自然豊かな大浦湾の先端に位置する辺野古崎。日本政府はここに普天間基地の代替基地建設を進めようとしています。基地予定地の周りには、工事を妨害されないように浮き具でフェンスが張り巡らされていました。

 参加者は「平和丸」に乗り、ボーリング調査を行っている場所に接近しました。すぐに海上保安庁の職員の乗ったボートが近づき、監視しながら、ここから離れるよう命令してきます。国家権力が市民を威嚇する、異常な光景です。「このきれいな海を埋め立て、基地を作るのか」と怒りがこみ上げます。

 連帯の握手して抗議の座り込み

 辺野古崎にある米軍基地キャンプシュワブ前では、毎日抗議の座り込み抗議が行われています。福島から来たことを告げ、連帯の握手をし、座り込みに参加しました。新基地建設反対名護共同センターでは、辺野古基地反対運動の歴史を説明していただきました。辺野古で始まった13人の学習会がきっかけとなり、県民の気持ちをくんだ運動が、何度も厳しいたたかいを勝ち抜いて、今のオール沖縄があることがわかりました。

 昨年の翁長雄志知事の誕生、衆議院選挙で新基地建設反対候補の1区〜4区での完勝が沖縄の民意を示しました。この沖縄の運動に連帯しようと、名護共同センターと辺野古の訪問者が増えています。より多くの視察者が辺野古の海を見ることができるように、福島県農民連から送迎用の軽自動車を寄贈しました。

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連帯の証、軽自動車を贈りました

 沖縄の基地撤去米軍の撤退も

 日本の国土面積の0・6%の沖縄県に、在日米軍専用施設面積の74%が集中しています。米軍兵士が起こす事件、日米地位協定の理不尽、墜落事故が相次ぐオスプレイ配備、声が聞こえないほどの騒音問題など問題が山積しています。沖縄に配備されている多くは海兵隊であり、「抑止力」ではなく「他国への侵略部隊」です。沖縄県からの基地撤去はもちろん、日本国内からの米軍の撤退が必要です。翁長知事の言葉が沖縄県民の声を代弁しています。

 「沖縄は自ら基地を提供したことは一度もない。土地を奪っておきながら、普天間飛行場が世界一危険だから『(代替施設も)沖縄が負担せよ』ということが許されるのか。日本の政治の堕落だ」

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抗議の座り込みは間もなく1年を迎えます

 “沖縄を訪れて感じてほしい”

 新基地建設も原発再稼働も根は一つです。沖縄と連帯してたたかうことは「被害者では終わらない」という私たちの決意の証でもあります。

 原発事故の被災地、福島県を多くの方が訪れています。見て触れてみなければわからない。歴史の分水嶺にある沖縄を訪れて、感じてほしい。沖縄で今起きていることをわがことにしてほしい。

 今、戦争法案、辺野古新基地建設、原発再稼働を許さない世論と行動をまき起こすときです。

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海上保安庁の妨害にも屈しません

(福島県農民連 佐々木健洋)

(新聞「農民」2015.7.20付)
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2015年7月

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