「農民」記事データベース20150713-1173-09

深水有機栽培の稲

別品種みたいでビックリ


富山県農民連
新潟県連副会長のほ場見学に行く

 6月28日に、富山県農民連で米の産直運動の取り組みの一環として、新潟県長岡市の佐藤恒夫さん(新潟県農民連副会長、深水有機栽培研究会)のほ場を5人の仲間が見学しました。昨年もお邪魔して、慣行の栽培法による「普通」の稲の姿とのあまりの違いに衝撃を受けて帰ってきたのですが、さらに突っ込んだ話を聞いて自分たちの栽培に生かしていこうと、今年も拝見させていただいたものです。

 山形・庄内産直センターのみなさん14人もマイクロバスに乗って合流し、一緒に佐藤さんのほ場で話をうかがいました。開帳した株や太く長い茎、厚く広く伸びる葉の形状は、隣接した田んぼの慣行栽培コシヒカリとは別品種のものを見ている気がしてきます。「何だこれは!」「ありえない!」などの驚きの声があちこちに飛び交っていました。

栽培法について質問次つぎ

 横なぐりの雨で傘を広げていられない状況でしたが、水の張り方や減らし方、施肥の量やタイミング、溝の掘り方、苗の作り方など、質問が途切れることなく続きました。応じる佐藤さんも少しでもたくさんの「要」を伝えようと力の入った答弁で、双方がびしょ濡れになりながらの熱いやり取りが続きました。

 見学を終えての昼食(懇親会)の席でも栽培法についての長い質疑になりましたが、「米価が暴落して大変だけど、こんなときこそ(高価でなくても)、必要なものはちゃんと与えてしっかり収穫すべき」との佐藤さんのコメントが印象的でした。

(富山県農民連 境欣吾)

(新聞「農民」2015.7.13付)
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2015年7月

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