「農民」記事データベース20150615-1169-10

この人

ミスター・サンチョク
原田正幸さん
=福岡・宮若市=


食べる人の顔みえる 作り甲斐あり

 6月1日、産直ボックスに毎回登場する原田正幸さんのハウスにおじゃましました。着くなり「今採れている野菜を集めてくれ」「奥さんと二人の写真を撮らせてくれ」といきなりのお願いにもかかわらず、ドラえもんのポケットのごとく出るわ、出るわ、あっという間に写真に写す野菜をかごに入れてきてパチリ!

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ハウスの前で原田正幸さんと茂美さん

 今から旬を迎えるきゅうり、トマト、なすび、レタス、玉ねぎ、キャベツ、ピーマンなど8種類以上の野菜を作っています。原田さんは以前電気技師として勤務し、兼業の苦労を経験し「定年後は思いっきり野菜作りができる」と楽しみにしていた矢先、大病に見舞われました。

 「病院への差し入れは野菜の本が欲しい」の言葉には驚きでした。今は病を克服し、「作った野菜は産直か直売にしか出しません。食べる人の顔が見えるのが産直です。作り甲斐がありますよ」。

 まさしくミスター・サンチョクです。職人さんの顔が伺えます。これからも愛くるしい奥さんの茂美さんと二人三脚でおいしい野菜を作り続けてほしいと思いました。帰り際、車の後部座席にそっと野菜が置かれていました。

(福岡・若宮農民組合 藤嶋嘉子)

(新聞「農民」2015.6.15付)
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2015年6月

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