岩手 県民会議が総決起集会
くらし、食と農、地域を
壊すTPPを許すな!
盛岡市内で6月1日、「くらし、食と農、地域を壊すTPPを許すな!TPP反対!岩手県総決起集会」が行われました。県内52団体が構成する「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議」の主催によるもの。全県から約1000人が参加しました。
JA岩手県中央会の田沼征彦会長が主催者あいさつ。「TPP閣僚会合は延期されたが、予断を許さない。日米両政府が夏までの妥結をめざしているという流れは変わらない。ヤマ場を迎えているのに、情報が公開されない。声をあげていきたい」と述べました。
JA岩手県青年組織協議会の青木慶会長は、「青年部は10年後の農村から来ている。国会議員は、10年後、100年後の農村をめちゃくちゃにする権利はない」と訴えました。
各界からも発言があり、川久保病院院長の尾形文智さんは「お金のある人だけが医療を受けられる世の中になりかねない」と述べ、いわて労連副議長の高橋基さんは「残業代ゼロ、長時間労働、派遣の固定化など、根っこはTPPとつながっている」と語りました。いわて生活協同組合常務理事の藤原真帆さんは「食品添加物や遺伝子組み換え食品の規制が緩められ、地産地消の学校給食もできなくなる」と不安を述べました。
最後に岩手県生活協同組合連合会の加藤善正会長が「もしTPPを批准するようなことがあれば、そういう国会議員にはやめてもらわなければならない。その意気込みで、運動をし続けよう」と閉会あいさつを行い、会場から大きな拍手がわきました。
終了後は、トラクターを先頭にデモ行進。多くの市民の注目を集めました。
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トラクターを先頭に市内をデモ行進=盛岡市 |
(岩手県農民連 岡田現三)
(新聞「農民」2015.6.15付)
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