TPP交渉国会決議逸脱、すぐ撤退を北海道で緊急要請集会
「TPP交渉の国会決議堅持を求める北海道緊急要請集会」が5月16日、札幌市で開催されました。 北農(JA北海道)中央会の飛田稔章会長が主催者を代表して「TPPの下で、政府は自給率を上げると言うが、どうしてできるのか。国の主権や医療にも大きな懸念がある」とあいさつ。農林水産業と農民組織の代表4人から「報道の内容では、すでに国会決議をはみ出しており、交渉から撤退すべきだ」などの意見が出ました。 政党からは、自民党、公明党、民主党、共産党の国会議員が発言。共産党の紙智子参院議員は「米の特別枠や食肉の関税削減は国会決議を逸脱したものであり、直ちに交渉から撤退すべきだ。秘密のままでの妥結を許さないために力を合わせよう」と訴えました。 集会後は札幌市中心部をデモ行進し、「国会決議を守れ。守れないなら撤退だ」とのシュプレヒコールを響かせました。
12日に食農連絡会などが、13、14日にTPP道民会議などが街頭宣伝を行いました。 (北海道農民連 野呂光夫)
福岡でも県民集会TPP断固反対県民集会が5月9日、福岡市の福岡国際会議場で行われました。JA福岡、福岡農政連、TPP反対福岡ネット(65団体)の約1000人が集結し、TPP反対の文字が会場を埋め尽くしました。
倉重博文・JA福岡中央会会長は代表あいさつで「日本の農家にはエサ米を作らせて、アメリカから主食の米を輸入している」と怒りをあらわにしました。 集会は、福岡選出の与野党議員全員に案内し、26人の現職の国会議員、県議会議員が出席しました。JA青年協、民医連、Fコープ生協の代表から意見表明があり、各政党の代表もあいさつしました。 農協解体が叫ばれる中、農民の底力を見せた決起集会でした。 (福岡・若宮農民組合 藤嶋嘉子)
(新聞「農民」2015.6.1付)
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[2015年6月]
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