「農民」記事データベース20150504-1164-16

旬の味


 わが家の田んぼはレンゲの花盛り。もうすぐ耕起が始まる。今年も稲作体験の予約が入ってきた。農繁期の真っ最中に、植え直しなど手間が数倍かかるが、近所のボランティアにも協力いただいて何とかこなしている▼ほとんど田植えと稲刈りだけの体験であるが、太古から続く水田に裸足で入り、日本人の主食になる稲に直接触れることで生涯彼らの脳裏に残ってくれるだろう▼生産者米価は下落し、稲作機械は高価となり、どうやって水田を残していくのか! 農家の声だけでは農業は消えていく。カエルを追いかけて泥だらけとなる彼らに期待をかけたい▼とは言っても、少なくとも米の消費拡大につなげたい。戦後の米国の食糧戦略によって学校給食の主食にパンが入り、日本人の食習慣が変えられてしまった。おかげで米飯を中心とする和食が「消滅のおそれがある」とユネスコ無形文化遺産に登録された▼やはり食習慣を変えていかないといけない。子どもらが作った米を、毎日の給食に使ってもらいたい。

(梅)

(新聞「農民」2015.5.4付)
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2015年5月

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