この人
元システムエンジニア
京都・和束町でお茶研修中
森崎 領さん(30)
本当に農業っていい職業
お茶に興味を持ち、和束町で研修している青年がいます。東京都八王子市出身の森崎領さん(30)です。
もともとは都内でシステムエンジニアとして勤務していましたが、退職して和束町に来ました。
「学生時代にゴルフ場でキャディのアルバイトをしていて、自然の中で働くのがもともと好きでした。お茶に興味があって、歴史のある京都で勉強をしてみようと思いました。調べているうちに和茶園(農民連青年部長の植田修さんの茶園)のホームページを見て、雰囲気が良く、研修期間も融通が利くので研修先に選びました」と森崎さんは話します。
「今日は茶の木に肥料をまいていました。デスクワークよりはよっぽど楽しいですね。以前は季節感が皆無の中で働いていましたから、自然の中で四季を感じて働けるのがいいです」と農業の醍醐味(だいごみ)を体感しています。「以前は変な疲れがありましたが、いまは日に日に元気になってきています。体は少し痛くなってきましたが、ご飯もおいしいし、お金に変えられないものがあります」と夢中です。
「今は人間らしい生活ができています。地域のみなさんも気さくに声をかけてくれ、コミュニケーションが濃密であったかいです」と和束町の雰囲気も気に入っています。
「まだ、お茶の小売りをやるか、お茶作りをやるか決めかねています。小売りは農家でもできるので、だいぶ、農家をやる方向に傾いてきています。今年いっぱいは植田さんのところで勉強させてもらうつもりです」と話していました。
(新聞「農民」2015.5.4付)
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