「農民」記事データベース20150427-1163-10

ハタキでハウス掃除をしているんですか?

スモモの受粉作業です


“おいしく食べてもらいたい”

 福岡県宮若市

 黒いハタキを持ったおじさんは何をしているのでしょうか?

 答えは、満開になったスモモの花にダチョウの羽を使って受粉をしているところです。

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受粉作業に忙しい藤島さん

 春に、桜より一足先に満開を迎えるスモモ(楊貴妃という品種)は自分で受粉ができません。ミツバチやダチョウの羽を使って一花ずつ花粉をめしべになでつけて受粉をしてあげないと実が付きません。

 花弁の真ん中に1つだけめしべがつんとすまし、まわりをたくさんのおしべが囲んでいます。「スモモになりたかった」と思わずつぶやいて……。

 このスモモは7月初旬に出荷時期を迎えます。しかし昨年は300坪くらいあるスモモ園でたった50個しか実が育ちませんでした。雨や寒の戻り、気象条件が大きく左右します。今年はおいしいスモモを皆さんに届けられるようにと、福岡県宮若市の藤島重喜さんはスモモ、ブドウ作りに情熱を傾けています。

(福岡・若宮農民組合 藤嶋嘉子)

(新聞「農民」2015.4.27付)
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2015年4月

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