ファストフード世界同時アクション
人間らしい生活できる賃金にファストフード労働者の賃金と労働条件の引き上げを求めて、アピール行動に取り組む「ファストフード世界同時アクション」が4月15日、世界40カ国・100都市以上でいっせいに行われました。日本では30都道府県で実施。東京・渋谷では、首都圏青年ユニオンなどが中心となって結成した同アクション東京実行委員会が呼びかけ、若者でにぎわう都内屈指の繁華街、渋谷センター街を「時給¥1500 これが常識」などのプラカードを掲げながら、練り歩きました。
実行委員会によると、日本マクドナルド社の都心部でのアルバイト時給は、950〜1000円ほど。比較的高いと言える時給1000円でも、フルタイムで働いても年収では186万円にしかなりません。渋谷でのアクションでは、マクドナルド社のピエロのキャラクター、ドナルドに扮(ふん)したりして、「人間らしい生活ができる賃金に引き上げさせよう!」と、アピールしていました。 また2回目となる今年は、「働きすぎはもう終わりだ」というプラカードや、「ノーモア!アンハッピー(低賃金、長時間労働、不安定雇用)セット(※マクドナルドの子ども向けセットメニューのハッピーセットをもじった)」の横断幕も登場。今国会で残業代ゼロ法案が出されていることから、働かせすぎや、長時間労働・低賃金の労働者の増加に、強い危機感と抗議の声があがりました。
農業にも響く低賃金はノー!参加した首都圏青年ユニオンの30歳代の女性組合員は、「飲食業は低賃金で人を使い捨てにするブラック企業が多い。楽しいはずの食事を提供する労働者が、こんなに困窮する社会はおかしい。これは農業にも響く問いかけだと思う。ファストフードが安いのは、日本で安く労働者を使っているのと同時に、海外でも労働者を安く使ってできた安い輸入農産物を使っているから。これからも社会を変えるために声を上げ続けていきたい」と、思いを話しました。
(新聞「農民」2015.4.27付)
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[2015年4月]
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