「農民」記事データベース20150420-1162-11

旬の味


 わが組合の創立者の一人でもあり、元組合長の附田正さんががんの治療もむなしく、3月10日に75歳で亡くなった。意識があるとき、「附田さんはなぜ農業をやることにしたの?」との問いかけに「農業で革命を起こそうとやった」と話してくれた▼附田さんは毎年、3・13重税反対集会では組合代表のあいさつをしていたが、今年から聞くことができなくなってしまった。今年は、組合員の奥さんにあいさつしてもらった▼「私は農家になって10年目になります。毎日夫とけんかしながら、立派なねぎ、長芋をつくるにはどうしたらよいかとか、毎日段取りを考えることが農家のもうけにつながるとがんばっています。(中略)働けば働くほどくらしが豊かで笑顔となり、そんな世の中になるように一緒にがんばりましょう」と▼附田さんは天国で彼女の発言を聞いて安心してくれたかなあと、会場内を見回した。附田さんから渡されたバトンを強く握りしめ、「みんなが笑顔」のゴールをめざして走り続けようと思った。

(陽)

(新聞「農民」2015.4.20付)
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2015年4月

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