ジャンクフードの不思議に迫る
宮城農民連青年部
見て、食べて五感で学ぶ企画を開催
カロリーは高いし添加物だらけのジャンクフード。だけどつい食べてしまう。宮城農民連青年部(略称「み〜ふ」)はジャンクフードの不思議に迫る企画「JJ(Junk food Journal)」を3月29日、宮城県遠刈田温泉の台湾喫茶店、慢瑤(まんよう)茶で開催しました。福島県農民連青年部長の三浦草平さんも駆けつけ、12人が参加しました。
店主の佐藤雅宣さん(36)が自家製のパンに地元肉屋のメンチカツをはさみ、レシティ(スイスのジャガイモ料理)をつけ合わせ、まともな食材でメンチカツバーガーを作りました。飲み物は植田修さん(全国青年部長)の紅茶に甘茶と炭酸水を加え、スパークリングティーを用意、みんなで食べながら、映画「スーパーサイズ・ミー」を鑑賞しました。1カ月の間マクドナルドの食品だけ食べ続けるとどうなるかを記録したドキュメンタリーですが、体に次々現れる影響に全員が見入っていました。
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佐藤さん(右奥)お手製のメンチカツバーガーとスパークリングティーを楽しみました |
鑑賞後は部員の藤原俊さん(30)がジャンクフードと食品添加物についてスライドを使って解説。「食品添加物による食中毒の抑制などの恩恵もある一方、健康被害などの害悪もある」と話し、具体的な添加物の紹介やそれに伴う食生活の変化、子どもへの影響、輸入商品検査のずさんさなどを説明しました。
そのうえで予防原則を紹介して、「食の安全は歴史の中にしかない。古くから伝わる下ごしらえなど和食を見直していこう。添加物のメリット、デメリットをしっかり理解して付き合う必要がある」と話しました。
参加した吉田剛さん(33)は、以前はハンバーガーとラーメンを交互に食べていたと言います。「映画のなかでも体調に大きな変化が出ていましたが、自分も頭痛がしたり、倒れそうになったりしました」と当時の経験を語り「久しぶりに食べようと思っていましたが、当時のことを思い出して全く食べる気がしなくなりました」と話していました。
また佐藤さんの妻の京子さんは「女性は化粧品の使用などで添加物にふれる機会が多くなってしまう。一時期、添加物のことばかり気になって何も買えなくなった。今日は勉強になった」と女性の視点から感想を述べました。
(新聞「農民」2015.4.20付)
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