「農民」記事データベース20150420-1162-06

米の超安値に米加工で挑む

埼玉・本庄市 荻野 浩さん


おいしく便利・栄養価も高めた米
ソフトスチーム米 販売

 埼玉県本庄市で米30ヘクタール、麦20ヘクタール、野菜6ヘクタールを作り、数人の若手後継者を育てている荻野浩さん。県のブランド米「彩のかがやき」の昨年産の概算金が1俵7000円と超安値だったため、新たに米の加工で対抗したいと意気込んでいます。

 荻野さんは、早稲田大学本庄キャンパスの研究室と埼玉県と県内のベンチャー企業の開発した「ソフトスチーム米」の取り組みに市内の米生産農家とともに参加し、おいしく、便利で栄養価を高めたお米の販売に乗り出しました。

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荻野浩さん

 ソフトスチーム米は、米を「飽和湿り空気」で加熱し乾燥させたものでブドウ糖が白米では3倍も増え、玄米では13倍も増えるのに加えてGABA(ギャバ=神経伝達に寄与するアミノ酸)値が通常の3倍も増えるなど機能性を高めたものです。

 洗米も浸漬も不要で専用のマイコン式炊飯器で、白米は10分、玄米は25分で炊けます。(一般の炊飯器でも炊けますが、時間は一般米と同じ)

 食品の栄養価や機能性に関心が高まっていますが、ソフトスチーム米は、白米にも機能性を向上させ、玄米も食べやすくしたものです。

 包装も1膳分75グラムで、専用炊飯器は1膳分から炊飯が可能です。

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専用マイコン式炊飯器とソフトスチーム米

 米の消費量の減少と生活習慣病の増加が顕著になっているなか、栄養価が高く便利なソフトスチーム米の普及が期待されます。

 詳細は、埼玉農民連の立石昌義さん(携帯電話番号090・1532・5605)まで。

(新聞「農民」2015.4.20付)
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2015年4月

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