旬の味
沖縄では、12月下旬から始まったサトウキビの収穫も3月下旬に終わります。小学生の頃、山積みの出荷待ちのキビから、太くて汁の多そうなキビを選び、下校時にかじって食べたものです。両端からキビがずり落ちそうな量を積んだトラックが何台も見られます。沖縄の冬の風景です▼しかし、最近のトラックの荷台には、枯れ葉ごと短くカットされたキビが網に入れられて積まれています。出荷するまでの作業は、一本一本穂と葉を切り落とすなどして、15本くらいまとめて縄で縛り、道路添いに山積みにします。キビ栽培に若者がいない、収入が安定しない等、問題があるそうです。TPPで自由化が進めばますますサトウキビ栽培で生計を維持するのが難しくなるとのこと▼産直まつりで無農薬栽培のサトウキビから黒糖を作っている方に会いました。それがきっかけで、栽培の苦労や補助金の問題を知りました。安全、安心な食を保障するために、消費者と生産者の交流はとても力になると実感しています。 (な)
(新聞「農民」2015.4.13付)
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[2015年4月]
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