宮城県災対連
東松島・矢本の仮設炊き出し&相談会
勇気 笑顔 思いやり大切に
届けられた支援物資に感謝
宮城県災対連は3月28日、東松島市矢本運動公園の仮設住宅で「炊き出し&なんでも相談会」を開催しました。仮設住宅の被災者には炊き出しとともに茨城農民連からの米、千葉県農民連からの米、ニンジンなどの野菜をはじめ、愛知・アツミ産直センターからレタスなどの野菜、奈良産直センターからの米と野菜、山形県上山市の加藤リンゴ農園のリンゴなど支援物資が届けられました。
米・野菜・モチ・とん汁・リンゴ
各地の農民連、産直センターが協力
「宮城のうたごえ」のみなさん
被災者と一緒に歌って盛り上げ
この仮設住宅には矢本農民連の三浦勝志会長をはじめ約300世帯が住んでいます。物資を受け取った被災者からは「本当にありがたい」という感謝の声が出ました。自宅再建の見通しが立ったという人が増えてきましたが、一方でまだまだ難しいという声も多く聞かれました。
|
支援物資が届けられ、笑顔の被災者 |
炊き出しでは山形県庄内産直センターの豚汁と長野県の白毛餅を使ったつきたて餅が提供され、どちらも大人気で行列ができていました。また日本のうたごえ全国協議会に属する「宮城のうたごえ」のみなさんが歌を歌い、被災者のみなさんも一緒に歌って盛り上がりました。
|
つきたて餅は大行列。あっという間になくなりました |
来年には住宅再建のめどが立ったという及川禮子さん(87)は震災当日、築300年の自宅の屋根裏に登って津波から助かりました。「1960年のチリ沖地震では石巻に住んでいて、抱えらえて逃げた。今回は孫に助けられたし、生き運があるのかも」と話します。「人と話すことが一番のボケ防止。自宅の再建ができても仮設の仲間とおしゃべりしにきたい。勇気と笑顔と思いやりを大切にして、毎日を暮らしています。今日はひさしぶりに歌って楽しい一日でした」と感謝していました。
カキ、毛ガニで大満足の交流会
相談会終了後、牡蠣(かき)養殖漁師の鹿野芳眞さん(矢本農民連会員)の家で交流会が持たれました。
庄内産直センターのみなさんや、横浜から駆けつけた保育士や消防士も参加し、鹿野さんの牡蠣や、東松島市の漁師、土佐勝郎さんの毛ガニがふるまわれ、大満足の交流会となりました。
|
おいしい海の幸に大満足 |
東松島市の大友昭子さんは支援の感謝とともに「ここはみなさんの第2のふるさとだから、おいしいものを食べにまたいらっしゃい」と呼びかけていました。
(新聞「農民」2015.4.13付)
|