いわて食・農ネットが県民集会TPPから撤退
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「協同組合つぶし反対!」といっせいにパネルを掲げました |
「TPPと農業改革をめぐる運動の大義と展望」のテーマで鈴木宣弘東京大学大学院教授が講演。「地域社会は農業や食を守るための相互扶助で守られてきた。いま進められているTPPや『農業改革』は、これをつぶすもの。みなさんが取り組まれてきたような協同でこれに立ち向かうことが必要だ」と呼びかけました。
現場からの報告として、岩手県生協連の吉田敏恵専務理事は「これまで自由貿易が進められてきたアジア諸国で、協同組合が注目を集めている。しかし一連の改革は協同組合の立場と逆行するもの」と批判しました。
また、岩手県農協労組の齋藤禎弘中央執行委員長は「県内の農協組合長・幹部はこの事態に強い憤りを持っている」と語りました。
集会終了後には参加者一同でデモ行進を行い、TPPと「農業改革」の問題を訴えました。
盛岡市内をデモ行進。右端は岩手県農民連の久保田彰孝会長 |
しかし、緊迫した状況を迎えているTPP交渉、米価の大暴落、農協解体など、農民連の奮起が求められているなかで、役員のみなさんが一念奮起して開催されました。新聞「農民」3月2日号に、JA三次の村上光雄組合長のインタビュー記事が掲載されたことも激励になっています。
大会では、新日本婦人の会の会員さんへの産直を担当している役員が、新婦人会員さんと心が通い合うとりくみの様子をリアルに報告し、「元気をもらっている」と発言。最近、加入したばかりの農協の理事をしている会員が「自分の地域で組織を作る」と意気高く発言しました。
県連の体制についても「3月で退職した。事務局を手伝いたい」という発言も飛び出すなど、意欲と展望にあふれた大会となりました。今後の広島県農民連の奮闘が期待されます。
大会には農民連本部から笹渡義夫副会長、長谷川敏郎常任委員(島根県農民連会長、中国ブロック担当)が駆けつけて激励しました。
[2015年4月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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