「農民」記事データベース20150406-1160-07

安倍政権NO!!大行動

安倍政権を追い詰め
暴走政治ストップを

日比谷野音に1万4000人


くらし・いのち、平和・憲法…

民主主義を取り戻そう

 暴走する戦後最悪の内閣の打倒をめざして、「安倍政権NO!大行動」が3月22日、東京・日比谷野外音楽堂や国会周辺で行われ、1万4000人が参加しました。

 この行動は、首都圏反原発連合、原発をなくす全国連絡会、アジア太平洋資料センター(PARC)の3団体が事務局となり、農民連など各団体が参加する実行委員会が主催したものです。

 日比谷野音での大集会では、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが開会あいさつ。「なんでも閣議決定で決めてしまう安倍政権は独裁そのもの。『安倍政権ノー』の声を総結集して、民主主義を私たちの手に取り戻そう」と呼びかけました。

 各分野からリレートークがありました。

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各分野の団体が横断幕やノボリ旗を掲げて壇上に並びました

 原  発

 首都圏反原発連合の今井丈夫さんが、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、原発ゼロに背を向ける安倍政権を批判しました。

 集団的自衛権

 若者憲法集会実行委員会のにんじんさん(仮名、女子高校生)が、「戦争に反対だから集団的自衛権の行使は容認できない」と述べ、6月に若者憲法集会を開くことを紹介しました。

 秘密保護法

 「自由と民主主義のための学生緊急行動ex―SASPL(サスプル)」の本間信和さんは、「特定秘密保護法は、知る権利をじゅうりんし、民主主義をないがしろにして、立憲主義を崩すものだ」と強く非難しました。

 沖縄米軍基地

 「高江ヘリパットいらない住民の会」の伊佐真次さんが、「沖縄の空にも丘にも米軍基地はいらない。基地なくせの声を沖縄からあげ、日本中に大きく響かせたい」と訴えました。

 T P P

 TPPに反対する弁護士ネットワークの中野和子さんが、TPPは農業だけでなく、あらゆる国民生活に影響を与えることを説明し、「一部の巨大企業の金もうけのために日本の国のルールを変えてしまうTPP交渉には絶対反対」だと強調しました。

 農業・農協改革

 全農協労連の齋藤裕さんが、「安全・安心な食べものを供給するのが農業の役割。地域とくらしを支える助け合いの協同組織である農協の機能低下は地域の存続に関わる大きな問題」だと述べました。

 社会保障

 東京民主医療機関連合会の鈴木海さんが、TPPで患者の窓口負担増、高額医療が広がり、国民皆保険が骨抜きにされる危険性を指摘し、「憲法25条に基づく医療と介護を守ろう」と訴えました。

 消 費 税

 全国商工団体連合会の菊池大輔さんが、昨年、消費税率が8%になって、廃業に追い込まれる業者が増えている実態を語り、戦争をするための財源となる消費税率のさらなる引き上げを許さない決意を述べました。

 憲  法

 官邸前見守り弁護団の神原元さんが、安倍首相のめざす憲法が公の秩序によって国民の権利を制約する前近代的なものであることを批判。「市民の力を結集して安倍首相の野望をつぶそう」と呼びかけました。

 雇用・労働法制

 全労連の井上久さんが、労働者を一生もの扱いし、使い捨てにする派遣法を何度も葬り去ってきた経緯を語り、「安倍政権は、労働者・市民、地域社会を踏み台にして、日本を世界で一番企業が活動しやすい国にしようとしている。憲法を旗印にたたかおう」と訴えました。

 ヘイトスピーチ

 最後に、差別反対東京アクションの渡辺雅之さんは、ヘイトスピーチが国内外に住む人々の尊厳を傷つけてきたことと、その矛先が在日外国人だけでなく社会的弱者にも向けられていることを批判。「差別は戦争を準備する。沈黙を破り、ここから声をあげよう。ノー、ヘイト!」と声をあげました。

 集会の最後に、「この声と決意を、うねりとして広げ、4月の統一地方選挙で暴走政治への審判を下しましょう。繰りかえし国会を包囲し、耳を閉ざす安倍政権を追い詰め、暴走政治をストップさせましょう」とするアピールを満場の拍手で確認しました。


国会議事堂周辺

TPP反対の勢力解体
狙う「農業・農協」改革

農民連・白石会長が訴え

 日比谷野音での集会後、参加者は国会まで請願デモを行い、国会議事堂の周囲で抗議行動を繰り広げました。国会図書館前では原発をなくす全国連絡会が中心になって、さまざまな分野からリレートークを行いました。

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ドラム隊に合わせて「安倍はやめろ!」と元気にコール

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、「安倍政権の発足以降、経済政策といえば大企業の支援ばかり。“世界一企業が活躍しやすい国”を掲げる一方で、庶民には非正規雇用を拡大し、社会保障の負担増を押し付ける。命と健康を守るという社会保障とは真っ向から対立する戦争する国づくりを強行する。愛する子・孫たちの命と生活を守るために、安倍政権に断固ノーの声をつきつけよう」と呼びかけました。

 農民連の白石淳一会長もマイクを握りました。「安倍首相は施政方針演説で農業・農協改革を真っ先にあげた。狙いはTPP反対で力を発揮する全国農協中央会の解体であり、農業と農地を企業に明け渡すことだ。いま、米価暴落が農家に大打撃を与えている。切迫した農家の声にはいっさい背を向けながら、毎年77万トンものミニマムアクセス米を輸入し続けている。さらにTPPに参加し、国民の食料を危機に陥れようとする安倍政権には、もう退陣してもらおう!」と訴え、「そうだ!」と大きな拍手がわき起こりました。

 日本共産党の志位和夫委員長と宮本徹衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎参院議員がかけつけ、それぞれ力のこもったあいさつをしました。

 参加者は折々で「安倍晋三はもうやめろ」「憲法改悪絶対反対」「農業農協つぶしはやめろ」「原発再稼働絶対反対」などと国会議事堂に向かって元気にコールしました。

(新聞「農民」2015.4.6付)
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2015年4月

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