ゆず加工で中山間地が元気に
法人「古座川ゆず平井の里」
地元の若者とお母さん
一緒に加工品づくり
和歌山県の柚子(ゆず)の産地、古座川(こざがわ)町は紀伊半島の東南部にある、典型的な中山間地です。92人の農家が集まって地域の再生をめざしています。農事組合法人「古座川ゆず平井の里」は、オオサンショウウオや天然うなぎが住む清流、古座川の源流に近い「平井集落」にあり、地元の若者とお母さんが柚子工場で毎日マーマレードや、ぽん酢を作っています。
平井集落は、昼夜の気温差が激しく、朝晩霧が立ち込める奥深い山の中です。これが柚子の香りが良い理由です。昔から食酢の代わりに使われていた未生(みしょう)柚子、その中でも香りが良く、実が大きい、そして皮がきれいで、収量の多いものを選抜し、接ぎ木をし、この山里に柚子の木を植え続けてきました。大きな産地ではありませんが、毎年200トンほどの組合員が育てた柚子を大事に使って、若者とお母さんたちが一緒になって加工品を作ってきました。その商品はいま、30種類にもなっています。
おすすめ品は「ちょっとひといきおやつセット」
おやつにぴったりなセット商品を紹介します。
▼「ちょっとひといきおやつセット」 しょうが柚子茶1ビン、古座川の柚子かりんとう小 3袋、ゼリー菓子の柚里花(ゆりか)小 2袋
〈しょうが柚子茶〉
古座川の柚子の皮と、和歌山県産のしょうがを丁寧に刻み、大きなお鍋でコトコト炊き上げました。大さじ1杯をカップにいれ白湯で割ってお飲みください。
〈柚子かりんとう〉
米油で揚げたおいしいゆずかりんとう。柚子の香りをプラスした糖蜜でコーティングしています。柚子の香りは熱に弱いといわれていますが、果汁に含まれる油脂の部分を多く含んだ「古座川の柚子オイル」を使うことでこれまでになかった、さわやかなゆずの香りが楽しめます。柚子の香りとぽりぽりした触感は、お茶の時間にぴったりです。
〈柚里花〉
金色に輝くゼリーの中に、柚子の果汁をギュッと詰め込みました。一度に大量には決して作れないお菓子だから、1日に200袋しか作れません。みんなが驚くほど柚子の良い香りがします。
▼価格 1000円(消費税、送料別)
▼申込先 古座川ゆず平井の里 TEL 0735(77)0123(※電話受け付け時間午前8時から午後5時まで。日・祝日休み)、Fax 0735(77)0506。またはインターネットで「古座川ゆず平井の里」のホームページからも注文できます。
(新聞「農民」2015.3.23付)
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