農のこころ丸山美沙夫
ものの種にぎればいのちひしめける 日野 草城 「種物」は籾種以外の殻物や野菜・草花の種子を言う春の季語。草城のこの句は作物の種子として、地に還す日を待つ生き物の躍動感をしっかりと捉えているようだ。草城が病後の晩年に「俳句は諸人(もろびと)旦暮(あけくれ)の詩(うた)である」と唱え、「本音のつぶやき」と定義した。農びとにとっても、春は物種を地に下ろす命の輝くとき。
(新聞「農民」2015.3.23付)
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[2015年3月]
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