旬の味
梅の花が咲き始める頃から毎年、税金申告が行われます。今年は各単組の役員さんも参加してにぎやかなこと。ある年配の組合員の方が「足腰が痛いけど子どもや孫のために農業をやってる。けど体が動く間は続けるよ」と心強い言葉です▼また、若い組合員さんは「消費税の計算が難しい。何でこんなややこしいことをするんだろう。この先10%なんて許せない」。皆さんの1年間の作業、経営を顧みて、次につなげられるようがんばりたいとの心意気がみえます▼新規就農の若者たちも、自分が目指している農業で食べていけるのか真剣に悩んでいる様子です。わが地域では、確実に農業者が減り、耕作放棄地が増えているのも事実です▼農産物を生産し、販売できる環境も今では、産直をはじめ、直売所、インターネット販売と多種多様化しているのに、生産者がどんどん減ってゆくのはとてもつらい現実です。農民組合の税金相談からみえてくる一面ですが、「運動の原点」がみえたような気がします。 (龍)
(新聞「農民」2015.3.16付)
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[2015年3月]
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