春の大運動
農民連への共感広がる
農民連第21回大会の呼びかけに応えて、全国各地で「春の仲間づくり大運動」が取り組まれています。
30万枚のチラシを配布
多様な要求実現に期待
福島県
福島県では、「昨年はチラシ配布などの大量宣伝が少なかった」という教訓から、今年はこれまでに県全体で30万枚のチラシを配布しました。これは農家戸数9万6000戸の3倍を上回る枚数です。配布した地域ではさっそく問い合わせの電話が入るなど、農民連への関心が高まっています。この機会を逃さず、「紹介カード」を活用して、会員からの紹介活動を進めています。
須賀川農民連では、青年部主催の税金学習会に、部長の誘いで参加した青年がその場で入会。浜通り農民連では、米価暴落に怒る元会員の息子さんが会員の働きかけで入会しました。会津農民連でも、米農家が農民連の多様な米販売に共感して入会するなど、税金や損害賠償、米事業など多様な要求実現の取り組みに、農家からの期待が広がっています。
福島県北農民連の水保支部では税金相談会のあとに新年会が開かれ、服部崇事務局長が「早急に400人の県北農民連をつくろう」と報告したところ、入会して間もない会員から「そんなんじゃダメだべ。3000人くらい目指さないと、地域も農業もダメになる」という発言が飛び出す一幕も。新年会ではその後も再生可能エネルギーや省エネ住宅、賠償請求などの活動が報告され、「おれもずっとやりたかった」などの話で大盛りあがりしました。
県北農民連では、これまで11人の会員を拡大しています。入会したある女性は「もっと早く農民連を知りたかった。なんでもっと早く教えてくれなかったの」と言います。服部事務局長は「農民連が今進めている活動をきちんと伝えればみんな共感してくれる。これからが春の大運動の正念場。会員に依拠して仲間づくりを進めたい」と話しています。
3月に単組結成の予定
全市町村に読者・会員を
島根県
全国大会に4人の仲間が参加した島根県農民連は、「春の大運動」で50人の会員と読者拡大を目標に決め、足を踏み出しています。邑南町で12カ所、松江市本庄で8カ所、古江・生馬で12カ所、また初めてとなる出雲市などで税金相談会や「農業を語る集い」を開催。これまでに8人の会員と11人の読者を拡大しています。
こうした取り組みのなかで、以前から農民センターの立ち上げをめざしてきた仁多郡奥出雲町では税金や米産直などの要求で5人が加入し、3月に正式に農民組合を結成する予定です。
島根県農民連では、平成の大合併前の59市町村すべてに会員と読者をつくることを当面の目標に、一日も早い専従者の配置をめざして奮闘しています。
「会員になって申告しよう」
税金の要求で会員拡大
兵庫県
兵庫県農民連でも会員拡大が進んでいます。
佐用町では税金相談会で8人が加入。この方々はこれまでも税金の自主申告には参加してきましたが、正会員ではありませんでした。今年は理事会で加入を正面から呼びかけることを決め、相談会の開催前に会費も伝え、「農民連に入って申告しよう」と訴えました。
すると、「去年は所得税の戻りはもちろん、市県民税がかなり安くなり、びっくりした。これからも会員になってやっていきたい」と快く会員になってくれ、他の地域でも「よくわかった。加入します」と、加入者が増えています。
(新聞「農民」2015.3.16付)
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