「農民」記事データベース20150309-1156-06

沖縄「第1回産直まつり」

南城市・王城農民組合


有機とうもろこし
生かじり“あま〜い”
ゆでたて“おいしい”

 沖縄県南城市の玉城農民組合は1月31日、生産者と「産直友の会」共同の初の「産直まつり」を開催しました。生産者との年1回の交流会を、新日本婦人の会小組やその周りの人、食の安全に関心のある人を対象に「産直まつり」として開こうとの要求に応えたものです。

 7人のスタッフ含め53人の参加者は、とうもろこし畑の見学と収穫体験に汗を流し、「有機栽培なので、安全ですよ」との説明を受け、取れたて生かじりに「あま〜い」。昼食でゆでたて熱々にも、「おいし〜い」の声。

 いんげんのビニールハウスの見学も行い、「この葉っぱくっつくよ。あれ? これにはくっつかない。裏に毛がいっぱいある」など子どもたちも大発見でした。

生産者と消費者が交流

 産直友の会で畑を借りる予定の中村康範さん(沖縄県農民連会長)の畑にも行きました。

 60歳代の女性は野草を摘んで、「これ(ハルノノゲシ)戦前、戦後ほうれん草と言ってよく食べたよ」と語り、参加者は「野草を食べる会もイイね」。

 さらに、牛舎も見学。においもほとんどなく、牛もキレイ! 風通しをよくすることや汚物処理の工夫も聞きました。「一年中、1日2回の搾乳があるので、牛から離れられない」ことなど、牛の大きなおっぱいにビックリしながら中村さんの話を聞きました。

 昼食は、バーベキューと取れたて野菜、宮崎産無農薬のご飯、ゆでたてとうもろこし、野菜サラダ、シークヮーサーゼリー、大根わさび漬けなどを味わい、周囲には大根の花、菜の花も飾り春の雰囲気を満喫しました。

 ミニトマトのつかみ取り、さとうきびの試食、食についてのゲームなど、楽しい交流となりました。

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食についてのゲームも行われました

 中村さんから日本、沖縄の農業政策の現状と問題点、TPPの狙いについて話がありました。

 他の生産者からも「安全で安心して食べられる作物、消費者に喜んでもらえるものを目指して工夫することが自分たちの喜びでもある。しかし、農家は経済的に厳しい現実がある。農家も経済的に安定でき、消費者も安心して食べられるものが手に入るためにも、お互いに理解し合い、共同しましょう」と訴えがありました。

 いろいろハプニングもありましたが、安全な食に関心がある人たちに、これからも情報を届けることで、産直野菜の利用拡大が可能であると期待がもてました。

(沖縄県南城市 新垣直子)

(新聞「農民」2015.3.9付)
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2015年3月

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