雑誌『農民』71号できました
特集 地域から「農村再生」の展望ひらく
雑誌『農民』71号ができました。特集は「地域から『農村再生』の展望をひらく」です。
安倍政権が強行しようとしている「地方創生」と「農政改革」は、「世界でいちばん企業が活躍しやすい国」をつくるために農村社会を破壊・再編しようとするものです。中嶋信さん(徳島大学名誉教授)の巻頭論文「私たちの『地方創生』を語ろう」は、この動きを「農村たたみ」と批判し、家族農業を基盤とした持続可能な農村の再生を提唱します。
冬木勝仁さん(東北大学准教授)の「地域社会を壊す『農政改革』」は、安倍「農政改革」の本質を農村における「戦後理念の否定」ととらえ、農地改革が生み出した自作農体制を中心に戦後民主主義の理念を再確認することで対抗軸を示そう、と呼びかけます。
湯川喜朗さん(農民連本部)の「米価暴落対策こそ『地方創生』の最重要課題」は、現下の米価暴落の根底にある市場原理主義に冒された農政のゆがみがあること指摘し、農政の転換で農山漁村の再生をはかろうと訴えます。
そのほかに「TPP交渉の現局面と今後のたたかい」(真嶋良孝)、「都市農業をめぐる税制への対応と運動課題」(斎藤敏之)などを収録。この春のさまざまなたたかいに役立つ一冊です。急いで普及しましょう。
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注文は、各都道府県農民連か農民連本部まで。
頒価=800円(送料別)
(新聞「農民」2015.1.26付)
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