「農民」記事データベース20141222-1147-09

埼玉県農民連女性部

福島県へ研修旅行

関連/茨城・下妻地域母親大会


廃家屋、流れ着いた船・自動車
いまだ無残な姿のまま

 埼玉県農民連女性部は11月14日、女性11人、男性6人で福島県へ研修旅行に行きました。毎年恒例の研修旅行ですが、今年は、「東日本大震災のことを現地の人に聞いて、自分の目で確認したい」という声に応えて福島県を訪問。浜通り農民連の三浦広志さんに案内していただきました。

 身勝手な東電や国に激しい怒り

 まだ薄暗い早朝に出発し、バスの中で自己紹介をしました。初参加の塚越広次さんは、「TPPと原発は止めないといけない。反対という自分の気持ちをもっと強く出していきたい」と強い意欲を語りました。

 三浦さんと南相馬市で合流後、浪江町へ出発。途中には除染作業で出た放射性廃棄物を詰めた黒い袋が、あちこちの宅地や農地に山積みにされていました。また福島第1原発から20キロ圏内では、無残な姿の家や、流れ着いた船や車、がれきなどがいまだに残っていました。東電は原発事故が起こる直前まで、浪江小高原発も建設計画中だったといいます。「原発再稼働なんてもってのほか!」と、身勝手な国や東電に対して、さらに怒りが込み上げてきました。

 「野馬土」を見学 楽しい買い物も

 最後に、浜通り農民連の直売所「野馬土」に行き、米の全袋放射能検査を見学し、買い物を楽しみました。

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「野馬土」の前で記念撮影しました

 研修旅行初参加の山崎敏子さんは、「心に残る一日になった。見たことを家族や友人に伝えていきたい」と語り、鈴木英子さんは「私の実家のある北海道にも泊原発があり、周りの住民も反対している。こんな事故は起こしてはいけない。今日は来てよかった」、塚越さんも「本当にタイムリーな企画で、目からウロコだった」と、感想を話してくれました。

(埼玉・東部農民センター 伊澤潔美)


茨城・下妻地域母親大会

4カ月準備、初めての開催

画像  茨城県の下妻市民文化会館で11月16日、第1回下妻地域母親大会が開催されました。常総市、桜川市、八千代町、守谷市、土浦市などから37人が参加しました。

 講演会が行われ、講師の兼田昭一さんは今年、教員生活の中での同僚や生徒たちとの交流や奮闘を綴った『かねちゃん先生奮闘記 生徒ってすごいよ』を出版され、教え子に俳優の渡辺徹さんがいます。

 下妻地域母親連絡会は2004年10月に開催された第44回茨城県母親大会を機に地域実行委員会メンバーを中心に結成され、その後、例年各地で行われる県大会や全国大会の成功に向け、活動、交流してきました。地域大会を開くために、「初めの1歩を踏み出さなければ」と奮起し、小規模の催しながらも4カ月の準備期間を経ての開催でした。

 兼田さんは「すべての文化は人間と人間が関わり合うためにできたもの。話すより受け取ること。人間の目線を大切にし、ひら(同じ目線)で話し合うことが大切」と講演を結び、最後は全員で「ふるさと」を合唱して閉会しました。

(茨城県西農民センター 久保幸子)

(新聞「農民」2014.12.22付)
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2014年12月

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