比内地鶏は、秋田県で昔から飼われ、天然記念物にも指定されている在来種「比内鶏」を改良したもので、加熱しても固くならない、肉の味が濃い、あぶらにうまみがあるなどの特徴があります。
また、秋田県の南部では、きりたんぽをサトイモにかえた「いものこ鍋」というのもよく作られています。サトイモを煮るときは、皮をむいて煮始めから塩分と一緒に煮込むと、ホクホクのおいしさが味わえます。
「たんぽ」のつくり方
(1)ご飯を少し固めに炊き、すり鉢にご飯を移し、スリコギでこねるようにしてつく。
(2)粘りがでてきたら、たんぽ1本分のご飯(100グラムくらい)をおにぎりにして、秋田杉の串に先につけ、串を回すようにして伸ばしていく。
(3)形がいびつな時は、食塩水(少し塩味がつく程度)をつけながら、まな板の上などで転がし整える。
(4)表面がきつね色になるまで炭火で焼く。いろりがないときは、バーベキュー台に網を載せて代用する。家庭ではガスでもよい。
《材料》4人分
比内地鶏のガラ1羽分
たんぽ8本
ゴボウ中2本
長ネギ1〜2本
鶏肉(比内地鶏)320グラム
舞茸1〜2パック
糸こんにゃく200グラム
セリ1わ
しょうゆ 150ccくらい
(好みで調節する)
酒100ccくらい
白だし100ccくらい
みりん好みで
《作り方》
(1)比内地鶏のガラをまるごと1羽、じっくり弱火で1昼夜煮込んでダシをとる。煮る前に熱湯をかけて臭みをとる。
(2)ゴボウは薄いささがきにする。ネギは薄く斜め切り、セリ、糸こんにゃくは食べよい大きさに切る。
(3)市販の舞茸は一口大にさいて、熱湯をかけて色抜きする。
(4)別鍋に鶏ガラのスープをおたま2〜3杯とり、酒、しょうゆを100cc加え、一口大に切った鶏肉を入れて、スープがなくなるまで煮る。
(5)出し汁を張った鍋に、(3)の鶏肉を入れてひと煮立ちさせ、あく取りする。残りのしょうゆ、白だしを加え、味をみて、好みでみりん、酒を加えて味付けする。
(6)串からはずして斜め切りしたたんぽ(これをきりたんぽという)、セリ以外の材料をすべて入れ、煮込む。
※市販のたんぽを使うときは、電子レンジでふんわりと温めておく。
(7)最後にセリを加えて、煮立った鍋汁にさっとくぐらせる。半煮えくらいが香り良い。