宮城農民連青年部喫茶店でTPPシンポくらしの目線から議論
宮城農民連青年部は10月26日、宮城県蔵王町の喫茶店「慢瑤(まんたま)茶」で13人が集まり、「TPPシンポジウム」を行いました。福島県農民連青年部からも参加がありました。
宮城農民連青年部長の平間徹也さんは、「蔵王町へようこそ。交流を楽しんでください」とあいさつ。第1部ではA、Bのラベルが貼られた紅茶とハーブティー、杏仁豆腐の食べ比べをしてどちらがおいしいか? とお茶飲みをしながら、部員2人から問題提起がありました。
アメリカに日本を完全に売るTPP佐藤雅宣さんからは「貿易を知り各国の政策の違いを見ることで輸出入の本質がわかる」と、流通や関税のしくみ、TPPに入ったら高い関税の米でさえも守れなくなると説明しました。藤原峻さんからはTPPによる日本農業への影響について、「米価暴落は普通でない! 日本の農業はすでに市場開放されていて、TPPは完全に日本をアメリカに売るということだ」と、外国の政策と比べてみても日本は異常な農政であることを強調しました。第2部は「飲食店vs農家」という題目で、参加者からの意見も聞きながら「TPPで農家の得ってないよね」「飲食業としては安く仕入れたいけど…」と、実際の暮らしの観点からTPPについてざっくばらんに話しあいました。 最後に食べ比べの答え合わせをし、どれが国産だったのか、無添加だったのかを確認しました。 参加者の感想からは「みんなの意識が高くて勉強になった」「自分でもできることがありそうで、考えたい」「農業体験をしてより農業を知りたい」など、「何かをやってみたい」と考えるきっかけになりました。 中締めのあとは豆乳を使って豆腐作り。温度管理や材料について佐藤さんの指導を受けながら楽しくできました。その後、農家部員のハーブやリンゴ、鶏肉など国産の食材にこだわったおいしい料理の数々を堪能しました。「こういう料理の仕方があったのかと勉強になった」という感動の声もありました。 (宮城農民連 芳賀緑)
(新聞「農民」2014.11.24付)
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[2014年11月]
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