第41回
赤旗まつり
米と農業を守れ!「ふるさと産直」通り
列島3000キロの味覚を満喫
第41回赤旗まつりが11月1〜3の3日間、東京江東区の夢の島公園で行われ、全国からのべ15万人が集いました。会場の一画には「ふるさと産直」通りが設けられ、農民連と農民連ふるさとネットワーク、日本販売農業協同組合連合会(日販連)から25団体が出店。米価暴落や“アベノミクス”農政改革、TPP交渉などが日本農業に襲いかかるなか、豊かな日本の農産物と味覚を求める多くのお客さんでにぎわいました。
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人人人であふれかえった「ふるさと産直」 |
「ほくほく産直秋田」の「きりたんぽ鍋」には長蛇の列ができていました。比内鶏のガラを1週間前から煮込んで取った出し汁に、一本一本手で削ったささがきゴボウ、ホロホロに煮込んだ比内鶏の鶏肉、香りのよいセリや舞茸などの具がたっぷり入ったきりたんぽ鍋は、「あったかーい」「おーいしーい!」と大好評。準備に奔走してきた佐々木冷子さんは「みんなにおいしいと言ってもらえて、手間を惜しまなかった甲斐(かい)がありました」と笑顔でした。
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きりたんぽ鍋で心も体も温まりました(秋田) |
このほか、地ビールとの相性が抜群だった茨城農民連のイワナの塩焼き、モウモウの煙もかぐわしい下郷農協の黒豚炭火焼肉、赤旗まつり恒例の宮崎県農民連の牛肉の串焼き、千葉県農民連のイカやサンマの一夜干しなど、「焼き物」たちの煙が通りをにぎやかに包みました。
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丸ごとおいしいイワナの塩焼き(茨城) |
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お昼どきには行列ができた宮崎和牛 |
署名コーナーも大盛況
消費者も“米価安すぎる”
ふるさと産直通りの本部テントでは署名コーナーが設けられ、米価暴落対策を求める署名が1480人、TPP交渉からの撤退を求める署名と農協改革の名による農業破壊反対の署名には、それぞれ約600人分もの署名が寄せられました。
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途切れることのない米価暴落対策を求める署名 |
署名しようと列を作って待っていた埼玉県の女性のグループは、「消費者から見ても今年のお米は安すぎると思います。これじゃ農家が心配」「こんなに自給率が低いのに、安倍政権は農家を守らないで、国民の食糧をどう守るつもりなんでしょうか」と話していました。
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買い物しながら話がはずみます(高知) |
農民連食品分析センターは現地にNaIシンチレーションの放射能分析器を持ち込んで、公園内の土の分析を実演。遺伝子組み換えや放射能分析などのパネル展示も関心を集め、職員に質問する人の姿も多く見られました。
2日目には、ヒューマンファーマーズがフォークソングを、埼玉県農民連の組合員で尺八の師匠でもある高橋利男さんらが民謡を披露し、好評を博していました。
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美しい歌声を響かせたヒューマンファーマーズ |
農民連青年部と女性部も今回初めて独自のブースを出店。青年部は植田修部長をはじめ各地から部員がかけつけ、部員が生産した農産物を販売しました。女性部も岩手の郷土食のしそ巻きなどを販売し、大好評のうちに完売しました。
(新聞「農民」2014.11.17付)
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