「農民」記事データベース20141110-1141-08

黒豆

GP農法で栽培しました
初めての挑戦です


《手記》
GP農法研究会会員 藤枝 栄子さん

 GP農法研究会会員の藤枝栄子さん(埼玉県春日部市)から、黒豆をGP農法で栽培した手記が届きましたので紹介します。

 ぼかし肥料つくり

 私たちは、黒豆をGP農法で栽培しました。黒豆栽培も、GP農法も初めてですから、始めは心配でした。近所でイチゴをGP農法で成功している方が3人いましたので、私たちにもできるかなと思い、挑戦しました。

 13アールに900株作付けしました。トラストなので、作付け前に参加者から20株につき5000円いただきました。

 何も栽培していない畑10アールに、セラミックスを10カ所(40センチの深さ)に埋設しました。

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GP農法で栽培されている畑

 元肥用と追肥用の「ぼかし肥料」をつくりました。あわせて雑草で350リットルほどの雑草エキスもつくりました。

 雑草エキス原液を5倍に薄め150リットルと、ぼかし肥料を300リットルほど散布して、耕運は2回ほど行いました。

 雑草エキスで虫防除

 黒豆の苗作りは(1)雑草エキスの5倍液に3分ほど漬け(発芽をよくするため)、(2)苗の芽が5〜6センチのとき、本葉部分と根はカットして仮植。それが10日後に本畑に定植しました。

 定植は、株間を1メートル、畝間を1・2メートルにしました。ちょうどそのころは、苗は15センチぐらいに成長していました。定植作業には10人ほどが手伝いにきてくれました。

 雑草エキスを5倍に薄めて散布しました。雑草エキスは、収穫までに合計6回かけました。除草作業は、9月上旬ころまで6回行いました。

 7月下旬ごろから紫色の小さな花が咲きました。8月17日に実肥として、ぼかし肥料を株間に約100グラムずつ散布しました。

 この頃の背丈は70センチ〜1メートルとなり、枝もたくさん出ていました。そこへ虫がやってきても雑草エキスで防除しました。

 おいしさに驚いて

 9月に入り、ようやく莢(さや)に実が入るようになりました。1株に150〜400莢ついています。

 畑は雑草もたくさん“繁殖”していますが、黒豆はこの中で負けずに成長しています。

 10月12日には、22人のお客さんたちが枝豆の収穫にやってきました。以来、雨天以外の日にはお客さんが収穫に来ています。枝豆をゆでて、食べていただきました。

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収穫したばかりの枝豆

 「黒豆ってこんなにおいしかったっけ?」などと驚きながら食べ合いました。

(新聞「農民」2014.11.10付)
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2014年11月

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