旬の味
月刊『食べもの通信』を編集してきた家庭栄養研究会が45周年をむかえ、関西で記念講演会を開催しました。講師は三重県自然農園「なな色の空」の代表・村上真平さんです▼農業が始まって1万年、その4000年後に発祥した古代文明の地が今はすべて砂漠や荒れ地なのはなぜか? 「農業」が自然の森の機能(1)すべての生物が支え合う「循環」(2)病気や虫が大発生しないバランスを保つ「多様性」(3)太陽エネルギーと雨水を最大限に利用できる「多層構造」を壊し、収奪したからだということに気づいたというのです▼結果、耕地の刈り草をその場に置き、太陽光から土を守り、雨水による流土を防ぐ。草は分解して肥料になり、天敵が住み、虫が大発生しない環境をつくるというわけです▼9月にニューヨークであった国連環境サミットに国連から招請されて参加し、持続可能な、温暖化に加担しない農業、「競争から協力へ」「奪い合いから分かちあいへ」を提唱されました。今年は国際家族農業年です。 (風)
(新聞「農民」2014.11.3付)
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[2014年11月]
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