東京・下北沢 交流カフェ
「ふくしまオルガン堂」
原発即時ゼロ署名
“福島のこと忘れないで”と
来店者らに熱っぽく呼びかけ
関連/“九条花壇”
「ふくしま復興共同センター」が呼びかけた「原発即時ゼロ」「子ども・いのち・くらし」守る署名(100万人署名)が全国で取り組まれています。東京・下北沢の交流カフェ「ふくしまオルガン堂」も「原発をなくして」の思いを込めて署名を集めています。
ふくしまオルガン堂は、昨年オープンし、1年半が経過しました。福島と東京を結び、福島産の農産物でできた食べものや飲み物を味わいながら、東日本大震災のこと、原発事故のことを考え、福島の未来を考えるカフェです。
店長の阿部直実さんは、支援のため、今も福島に足しげく通っています。5月に訪問した会津では、水路にたまった落ち葉や泥を掃除する「せきさらい」に参加し、汗を流しました。
署名を集めるきっかけは、阿部さんが4月22日に福島県農民連と「共同センター」が共催した東電前賠償請求行動と国会への請願行動に参加したこと。オルガン堂に野菜などを出荷している安達地方農民連の佐藤佐市会長から聞き、「ぜひ参加したい」と申し出ました。
そのとき、佐藤会長、本多芳司事務局長と会い、署名のことを知りました。「もっと早く教えてほしかった。これは集めなければ」との思いで持ち帰り、後日、追加分を送ってもらいました。
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「100万署名集めてます」と阿部店長 |
日がたつにつれて、原発事故のことが忘れられつつあることに危機感をもつ阿部さんは、「福島の人たちは、原発と隣り合わせで生きています。福島のことを忘れないでほしい。事故のことを思い出してほしい」との思いを託しています。
約半年で、100人分以上を集めましたが、「来店した人に、福島産のものを味わってもらうと同時に、ぜひ福島にも足を運んでほしい」との願いから、もう一回り、二回り広げたいと意気込みます。
“九条花壇”
手入れ行き届き秋の花々が彩る
群馬県昭和村にある利根沼田農民連の糸井河原直売所の入り口を、「九条花壇」が彩っています。
平和への思いが込められたこの「九条花壇」は、農民連女性部が全国に呼びかけて以来、ずっと続けられてきたものです。
台風一過の青空に、秋色の花々が美しく映えています。
(群馬県農民連 目黒奈美子)
(新聞「農民」2014.11.3付)
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