秋の千葉をまるごと食べつくす
酪農体験&BBQ(バーベキュー)開く
循環型農業の実践を見学
千葉県の農業・TPPの影響・酪農の1日
大いに学習 充実した交流も
2014年度の全国学習交流会が10月11〜13日、千葉県で行われました。2日目の青年オプショナル企画では千葉県農民連の協力により、「秋の千葉をまるごと食べつくす 酪農体験&BBQ」が開催され、約60人が参加しました。
集合地の千葉駅前を出発して向かった先はいすみ市の高秀牧場。オーナーの高橋憲二さん(50)は千葉北部酪農協の理事でもあります。
バスの車中では、「学習」も欠かせないということで、全国3位の農業王国である千葉県の農業の概要やTPPの影響、酪農家の一日などを学習しました。
現地では3グループに分かれて、牧場の見学とバター作り、バーベキューの準備を行いました。
高橋さんは、稲作地域の農家と連携して、循環型農業を進めています。
牛舎やふん尿のたい肥化の様子を見学した後で高橋さんは、「牛は、ホールクロップサイレージなどのほか酒かすなど食品残さも食べ、牛乳を出してくれる。ふん尿も肥料となって新しい食料生産に役立つし、最後は肉を食べ皮や角も利用することができる。何一つ無駄なところがない」と話し、「感謝の気持ちを込めて、牛より先に自分がご飯を食べないようにしている」と感謝の気持ちを表していました。
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牛舎内で説明をする高橋さん(奥側) |
参加者は大いに食べ飲み語って
お待ちかねのバーベキューでは、農民連の野菜や八千代牛などがたくさん用意され、参加者は大いに食べ、飲み、語り合いました。医療関係者や、自治体職員、建築関係者など多彩な参加者間での交流が進みました。
野田市から参加した堀真理子さんは「異業種の青年と交流する機会は初めてです。ただ肉を食べるだけかと思っていましたが、充実した内容のツアーでした。農家は大変な努力をしていると感じました。農家を政策的に、もっと保護するべきだと思います」と話していました。
(新聞「農民」2014.11.3付)
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