旬の味
9月27日の土曜日はいい天気で、玉子の配達中にツーリングするたくさんのバイクとすれ違った。その車内で、カーラジオから聞こえてきたのが御嶽山噴火のニュースだった。あまりに唐突な出来事に、あっけにとられた▼長野県内には、浅間山を筆頭にいくつかの活火山がある。浅間山は時折、入山規制がかかるので活動が活発なのだと知っていたが、御嶽山の方は噴火のリスクのある山だと知らなかった。家から御嶽山までちょうど70キロ離れていた。風向き次第で、いつ火山灰が降ってもおかしくない距離だ。実際に、80キロ離れた甲府では降灰が確認されていたので、万一のためにとマスクを買った▼火山はあんなに近場に観測機器を設置して、24時間体制で監視しているのに、それでも噴火の予測は難しいのだ。では、地震の予測はなおさらだ▼どうしても原発のことが頭をよぎる。どういう神経をしていると、こんな状況で再稼働などという言葉が口にできるのだろうと、テレビの向こうの顔をじっと見た。 (よ)
(新聞「農民」2014.10.20付)
|
[2014年10月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2014, 農民運動全国連合会