「農民」記事データベース20141020-1138-07

事務所兼集荷所を新築

福島・安達地方農民連・
あだたら産直センター

関連/“戦争はダメ”の文字


地元産木材 建築材や薪に

 このたび、福島県の安達地方農民連とあだたら産直センターが、事務所兼集荷所を新築しました。新事務所兼集荷所は、木造平屋建て、建築面積は42・5坪。省エネ機能満載の建物です。

 柱や梁(はり)、床材には福島県産のスギや国産ヒノキを使用し、窓には二重、三重サッシを導入。屋根にも壁にも床にも8〜20センチの断熱材を入れて、韓国製の高性能薪(まき)ボイラーとつないだ床暖房も設置しました。屋根には通風用の高窓を備えた越屋根を載せ、夏は土中の涼気を室内に循環させる仕組みも装備しています。

 事務局長の本多芳司さんは、「震災前から事務所建て替えの話はあったが、資金がネックだった」と言います。それを可能にしたのが、固定価格買取制度の活用でした。事務所の屋根上や近隣に太陽光発電を設置することで、売電収入を今回の総工費2300万円の返済に当てる展望が開けました。

 この高機能が詰まった新事務所には、ドイツや韓国を視察し、省エネ技術や森林の利用、自然エネルギーの活用を学んだ成果が反映されています。象徴的なのが地元の薪を活用したボイラーの導入です。会長の佐藤佐市さんは、「原発事故でシイタケの原木も出荷できなくなり、里山利用の道が閉ざされてしまった。鳥獣被害も増えている。農村の復興は森林の活用がカギ。木材を薪に活用して、エネルギー消費を地域経済に循環させていきたい」と話しています。


4年ぶり九条田んぼ

“戦争はダメ”の文字

福島・県北農民連

 福島県北農民連恒例の「九条田んぼ」が9月17日に完成し、撮影会が行われました。

 4年ぶりに復活した九条田んぼは、桑折(こおり)町の菅野泰伸さんの田んぼです。

 撮影当日、電気工事で使う高所作業車が登場。事務局の私が作業台に乗り込みました。高さはグングン上がり30メートル超…。いざ下を見るとくっきり「戦争はダメ」の文字!下で見ている会員のみんなに「くっきり見えるよ」と大声で叫びました。

 実行委員長の八巻洋一さんは「集団的自衛権の解釈が変えられ海外で戦争できる国なんかにしちゃいけねぇ。憲法9条を守るためにできることをこれからもがんばっていこう」と決意を新たにしています。

(福島県北農民連 服部崇)

(新聞「農民」2014.10.20付)
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2014年10月

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