大飯原発差し止め判決
他裁判や原発政策に影響
記念講演で井戸元地裁裁判長が指摘
原発なくす会交流会
原発をなくす全国連絡会は9月13日、東京都内で「原発をなくす運動の発展をめざす第4回全国交流集会」を開催しました。
金沢地裁の裁判長として、志賀原発運転差し止め判決を出した井戸謙一弁護士が「大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁判決の意義について」というタイトルで記念講演しました。
井戸さんは「きちんとした判決を書けば、たとえ上級審で取り消されたとしても、他の裁判や原発政策に影響を与える」と述べ、「『安全性については、行政の判断によって司法は拘束されない』として画期的な判決だ」と話しました。
今後は、「裁判官が『自分の判断に国民の支持がある』と感じることができれば、いい判決が今後も出る可能性はある。いますべての原発を廃炉にできるかどうかの正念場に来ている」と呼びかけました。
(新聞「農民」2014.10.6付)
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