概算金1万円割れ大ショック
緊急の米価暴落対策を
島根農民連
県に要請
島根農民連は9月16日、県に米価暴落に対する緊急対策を要望しました。JAの概算金はコシヒカリでも1万円割れになり、農家はショックを受けています。放置すれば米をつくる意欲は奪われ、島根の米づくりは大きく後退しかねないと県当局に迫りました。
交渉に参加した農家は「去年の下落で肥料代が吹き飛んだ。農機具の更新どころか修理もできない。ぬかるんだ田んぼに故障したコンバインが放置してある。12月25日は農機具のローンの引き落としで、クリスマスが怖い」と訴えました。
松江市の農家は「コスト削減をめざして来年に集落営農の立ち上げを準備中だが、この米価はショックだ。赤字でも消費税は払わなければならない」と述べました。
島根農民連は、県に対し、(1)米価暴落対策本部を設置し、相談窓口をつくること(2)国に過剰米処理を要求すること(3)県知事を先頭に低米価を跳ね返す島根米の売り込みを(4)県独自に経営安定対策で削られた10アール7500円を補てんせよ(5)無利子の緊急融資制度(短期つなぎ資金)をつくること――の5項目を要求しました。
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県に米価下落対策を要望する島根農民連(こちら向き) |
その後、県は緊急融資制度を18日に実施し、相談窓口も25日に設置しました。
要請には、日本共産党の尾村利成、萬代弘美両県議が同席しました。
(島根農民連 長谷川敏郎)
(新聞「農民」2014.10.6付)
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