産直運動に新たな確信と意欲
農民連ふるさとネットワーク第11回総会での
新婦人・米山事務局長のあいさつ(要旨)
「農民連ふるさとネットワーク第11回総会」(7月24日)で、新日本婦人の会の米山淳子事務局長が行ったあいさつの産直に関わる部分の要旨を紹介します。
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新婦人は、四半世紀にわたる農民連との産直運動を発展させるために、産直運動推進の全国会議を開きました。会議の成果の一つは、産直運動が歴史的に果たしてきた役割が確信と意欲となったことです。
1990年、「安全で安心、おいしいものを適正な価格で」という新婦人と、「日本の農業を守る」という農民連が手を結んで産直運動が始まりました。
93年の米パニックを契機にした米を守る運動、「産直ラリー」、大豆トラストと結んだ豆腐屋さんと提携した「新婦人豆腐の日」のとりくみ、地球温暖化が問題となった2008年には、「食と地球を守る産直運動」と位置づけてとりくみました。
産直運動は、輸入食品の検査体制の強化、食品分析センター発足、地産地消の学校給食など、各地で成果を勝ち取ってきました。
福島原発事故で食の安全が大問題になったときも、全国からの募金で農民連に高性能な放射線分析器が配備され、農産物の検査を行いながら産直運動を続けてきました。
全国会議では、神奈川や奈良の経験に大いに学びました。共通しているのは、「食べて、学んで、美しく」を班活動に位置づけ、産直運動の魅力を会員に伝える努力、生産者との豊な交流や学習を大事にしていることなど、産直運動の原点を今日的に花開かせていることです。
遺伝子組み換え食品や添加物の学習で子育て世代の産直運動への参加者がどんどん広がっています。こうした発言に「ワクワクしてきた。苦労も多いけど喜びも大きい産直運動」など、新たな意欲がわいています。
先日も農民連、ふるさとネット代表の方と懇談し、みそ作りの大運動、災害時の食の備え、地産地消や循環型社会、再生可能エネルギーや地域を守る共同のとりくみなど、夢とロマンがどんどん広がりました。今後も連携し、協力しあいながらお互いの組織が発展していくことを願い、新婦人を代表してのあいさつとさせていただきます。
(新聞「農民」2014.8.11付)
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