農のこころ丸山美沙夫
蚕豆の荷の緒に残る湿りかな 山田 佳乃 俳誌『円虹(えんこう)』から。蚕豆は春に淡紫色の蝶形の花を咲かせ、夏には莢に三〜四個の種子を稔らせる。この句の「荷の緒」は、荷物をしばる紐で「荷なわ」のこと。出荷の荷づくり作業をしているところか。ビニール紐などより、藁縄に湿りを効かせたこだわりが感じられる。引き締まる生産者の心意気が伝わってくる。
(新聞「農民」2014.7.28付)
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[2014年7月]
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