「農民」記事データベース20140721-1126-02

宮城農民連の「さなぶり」参加で
仲間入り

地域から厚く信頼される
宮城・栗原市 渡辺信雄さん(65)


農民連のみなさんとともに
地域のため役立ちたい

 6月13、14の両日、宮城農民連初の企画として「さなぶり」を行いました。さなぶりとは、田植え後に神様へ感謝し、豊作を願い祝うことです。田植えを終えた34人が鳴子温泉「農民の家」に集まり、鈴木弥弘事務局長から、TPPや「農業改革」、米問題などの農業情勢の報告と問題提起があり、野菜や米の産直事業や運動への参加を呼びかけました。

 温泉で疲れを癒したあとは懇親会です。健康体操やギター、カラオケなどで盛り上がりました。お互いの特技を知り、打ち解けることができました。今回の企画は会員以外にも広く呼びかけ、お互いの結びつきが強まり、会員拡大にもつながりました。

 新たに仲間に加わった渡辺信雄さん(65)は、去年、東京都日野市の職員を定年退職し、今年から栗原市にある自慢の別荘へ奥さんと本格的に移住し、農業を主体とした様々な活動をしています。

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渡辺信雄さん(右)と生子さん。仲良くパチリ

 豊かな自然に囲まれ、2畝5分の田んぼにもち米を手植えしました。小さなトラクターで畑を耕してソバや大豆などを育て、地域の人たちを招きそば打ち体験を定期的に開くなど、地域住民の注目の的となっています。

 東日本大震災後からは災害対策センターとしてのべ400人のボランティアを受け入れ、支援活動に精力的に取り組んできました。

 夢は、農家レストランを開くことです。季節の旬を生かしたこだわりのメニューやイベントにと、地域興しへの希望がふくらみます。渡辺さんは、「農民連のみなさんとご一緒に、地域の皆さんに役立つ取り組みができることを楽しみにしています」と語っています。

 これからの復興や農民運動への新しいスタートに、心強い仲間を迎えることができました。

(宮城農民連 芳賀緑)

(新聞「農民」2014.7.21付)
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2014年7月

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