「農民」記事データベース20140714-1125-12

旬の味


 湿気が多いと食べ物が傷みやすくなり、食べ物の管理にも気を使う時期になった。傷みにくく日持ちもする乳製品として真っ先にあがるのがバターではないだろうか▼バターは乳脂肪分でできているため生乳1リットルに対して約4グラムしかとれない。作り方は至って簡単で生乳からクリーム成分を遠心分離させ塩と練れば出来上がりである。ところが、できたバターを冷蔵庫においておくと1週間ほどで黄ばんで匂いがしてくる。これはバターに含まれるバターミルクの栄養分が高いために発酵してしまうためである▼この状態でも食べられるが知らない人からは腐って見える。一般に売られているバターは、バターミルクを水で流して破棄することにより日持ちするようにしている。私たちが日々使っている食材は形、色、日持ちといういずれかの理由で捨てられているものが多く存在している▼生産者側の説明不足もあるが消費者側もしっかりとした知識を身につけ、周りの食材ともう一度向かい合ってもらえればと考えている。

(Y)

(新聞「農民」2014.7.14付)
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2014年7月

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