旬の味
向夏、梅雨明けが待たれるこのごろ、沖縄戦から69年の「慰霊の日」。平和祈念公園を主会場に沖縄各地で慰霊祭が行われる。官公庁、学校も休みにし、20万人超の戦没者を悼み、不戦や恒久平和を誓って県民みなで手を合わせる▼「沖縄に戦後はあったのだろうか」。そう思わざるをえない現実が今なお私たちを取り巻いている。敗戦という現実は、沖縄に新たな戦争への加担を強いることになった。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争で米軍が投入された▼戦後の大規模な戦争で沖縄の米軍が関わらなかったものはない。米軍基地がある限り、沖縄戦は終わっていない。国の安全保障政策は「戦争のできる国」をつくろうとしているようにしかみえない▼安倍政権の下で、沖縄の基地再編が進み、辺野古に巨大な米軍飛行場が建設されようとしている。その影響を最も強く受けるのは沖縄である。憲法9条があるおかげで平和に暮らせるのだと思う。平和への願いを心に刻む新たな一日にしたい。 (き)
(新聞「農民」2014.7.7付)
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[2014年7月]
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