「農民」記事データベース20140707-1124-05

農のこころ

丸山美沙夫


 農といふ一字の重し蝸牛

         菊地 徹

 俳誌『せきれい』から。でで虫、でんでん虫とも呼ばれる蝸牛は、湿気の多いところを好み、梅雨どきに多く発生するので夏の季語となっている。殻をつけた姿が愛らしくもある。だが殻を負って這う恰好は重たそうに感じる。作者は、農に生きる己を重ね合わせて捉えているのだろう。農業の危機に立ち向う重さでもある。

(新聞「農民」2014.7.7付)
ライン

2014年7月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2014, 農民運動全国連合会