本の紹介
地域振興に活かす自然エネルギー
田畑 保著
自然エネルギー利活用で
地域再生した経験を紹介
原発に象徴されるような大規模集中型のエネルギーから小規模分散型のエネルギーへ、地域住民、地域主体の自然エネルギーへの転換は世界的にも共通の認識になっています。衰退に歯止めをかけ、いかに再生を図るかが課題になっている農山村こそ、地域主体の自然エネルギーという課題に取り組むことが求められます。
本書では、地域主体で自然エネルギーの利活用に取り組んできた各地の事例を取り上げ、(1)自然エネルギーの事業化の主体、方法、プロセス(2)自然エネルギー利活用の成果をどのように地域に還元しているか(3)自然エネルギーを地域振興につなげるためにどのような仕組みがつくられているか、それによって地域振興がどう図られてきたか――という点に焦点を合わせて分析し、その経験を紹介しています。
取り上げている事例は、太陽光発電、風力発電、小水力発電、バイオマス発電に及び、取り組む主体も市民やNPO等の団体、地域の民間企業、JA、土地改良区、自治体など多様です。
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A5判、上製208ページ。本体価格2000円+税
問い合わせ=筑波書房 TEL 03(3267)8599、FAX 03(3235)5949
(新聞「農民」2014.5.26付)
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